ペライチは誰でも簡単に、直感的な操作で手軽にホームページがつくれる制作ツールです。今回は、このペライチについて、メリット・デメリットや料金、機能の詳細について詳しく紹介します。
ペライチとは?
ペライチとは、初心者でも簡単に1ページのWebサイト(LP)が作成できる人気のホームページ制作サービスです。ドラッグ&ドロップだけで直感的に操作できるため、HTMLやCSSといった専門的な知識なしでもWebサイトがつくれます。1ページまでなら無料でホームページがつくれますが、有料プランでは複数ページのサイトも作成でき、決済機能などもつけられます。
LP(ランディングページ)とは?特徴やメリット・デメリットを解説ペライチのメリット
ペライチを使うメリットとしては、次のものが挙げられます。
- 短時間で高クオリティのサイトがつくれる
- テンプレートの種類が豊富
- 更新や修正が手軽にできる
- サポートが充実している
- 無料で1ページのサイトがつくれる
ではそれぞれのメリットを詳しく見てきましょう。
短時間で高クオリティのサイトがつくれる
ペライチは「デザインを選ぶ・内容をつくる・公開する」のわずか3ステップでホームページが作成できます。デザインはテンプレートになっており、クオリティの高いデザインをそのまま活用可能です。「内容をつくる」に関しても前述したように、ドラッグ&ドロップで直感的に操作できるため、サクサクWebサイトがつくれます。
すでに掲載したい内容や、画像といった素材が用意できていれば、わずか数時間程度でホームページが制作できるでしょう。ホームページ制作の経験がない初心者や、急ぎでホームページを作りたい方におすすめです。
テンプレートの種類が豊富
ペライチはテンプレートの種類が600種類以上もあるため、自分のイメージにぴったりのテンプレートデザインが選択できます。色やフォント、配置などもすべて決まっているため、デザインのセンスや知識なしでもおしゃれなホームページが作れます。
また幅広い業界や用途・目的に対応しており、「かわいい・かっこいい」といったイメージでもテンプレートの絞り込みができるため、スムーズに希望するテンプレートを見つけられるでしょう。スマホやタブレットの画面サイズに自動で調整してくれるため、パソコン用の画面デザインとは別にページをつくる必要がないのもうれしいところです。
更新や修正が手軽にできる
通常Webサイトの編集は、1度サーバーにアクセスしてホームページのデータをダウンロードし編集を行います。しかしペライチの場合は、サイトにログインしそのままページの編集・更新が可能です。またパソコンから編集・更新ができるのはもちろん、スマホからも同様に編集・更新ができるのが魅力。
場所や時間を問わずに編集・更新ができるため、すき間時間を活用でき、データのミスに気付いた場合でもスピーディーに修正を行いやすいでしょう。
サポートが充実している
ホームページ制作ツールの多くは海外製で、サポートが日本語に対応していないツールもあります。また日本語に対応していたとしても、すべてのサポートが日本語対応でない場合もあるでしょう。しかしペライチは日本で生まれたツールであり、当然サポートはすべて日本語に対応しています。
さらにペライチでは、マンツーマンでの個別サポートやワークショップ、ホームページの添削サービス、オンラインセミナーなども提供。利用者が制作をスムーズに行い、最大限ツールの力を発揮できるようサポートしてくれます。そのため、初心者でも途中でとんざすることなく、確実にホームページを完成させられるでしょう。
無料で1ページのサイトがつくれる
ペライチでは、広告や利用できる機能に制限が入るものの、1ページまでは無料でホームページ(LP)が制作できます。機能の制限などについては、後ほど詳しく紹介します。もちろんテンプレートなどは利用できるため、簡単なサイトをつくりたいのであれば、有料プランと同じようなデザインでホームページをつくれるでしょう。
ただし、無料でホームページがつくれるのは1度だけであるため、お試しのような形で使うのはおすすめできません。
ペライチのデメリット
ペライチのデメリットとしては、次のようなことが挙げられます。
- 自由にデザインしにくい
- 無料プランは使える機能が少ない
- SEO対策が難しい
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
自由にデザインしにくい
テンプレートを使うと、内容の編集だけで手軽にホームページが作れますが、逆に言えば配置や全体のデザインは固定されているため、「もっとここの部分はこうしたい」といったデザインのカスタマイズはできません。ペライチでもHTMLやCSSによる編集は多少できますが、全体的にあまり柔軟なカスタマイズはできないため、自由にデザインをカスタマイズしたい方は使いにくく感じるでしょう。
あくまでも初心者が手軽にWebサイトをつくるためのツールと考えてください。
無料プランは使える機能が少ない
前述したようにペライチには無料プランがあり、1ページまでであればホームページ(LP)が制作できます。しかし無料プランの場合、使える機能が少ないのがデメリットです。たとえば、フォントや文字サイズの変更、テンプレートのカラー変更、問い合わせフォームの設置といった、基本的な機能も使えません。
そのため、無料プランだけで納めたい場合は、ごくごくシンプルなページしか作れないことを念頭に置くことが大切です。
はじめの1か月はすべての機能が使えてしまうため注意
ペライチでは、新しくアカウントを作成してから1か月間はビジネスプランが無料になります。これは自動ではじまるもので、1か月の間は通常フリープランでは使えない問い合わせフォームの設置や、複数ページの作成なども自由です。
しかし、1か月の間に有料プランへ申し込みがない場合、無料期間終了後自動でフリープランへと移行します。この場合、ホームページに設置していた問い合わせフォームは使えなくなり、ページは最終更新日が古いものから順に非公開になるなど、有料機能はすべて使用不可になります。
そのため、無料プランから移行する気がない場合は、無料期間中も自由に機能を使わず、無料プランで使える機能は何かを確認し、それ以外の機能は使わないようにしましょう。
SEO対策が難しい
SEOとは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、Googleといった検索エンジンで特定のキーワードが検索された際、自社のサイトやWebページを検索結果の上位に表示するための対策のことです。上位表示が達成できれば、新規ユーザーを取り込むことが可能です。ユーザーがホームページSEO対策を行う方法としてはページ数を増やして優位性を確保することや、サイト内でタイトルタグを適切に盛り込むことが挙げられます。
しかしペライチでページ数を増やすためには料金プランのグレードを大きく上げる必要があり、タグ選択も不可能です。そのため、ホームページから新規顧客を呼び込むことが目的の場合は対策がしづらく、また料金プランのアップグレードも検討した方がいいでしょう。
ペライチの料金プラン
ペライチでは以下のように料金プランが5つに分かれています。
- フリープラン
- ライトプラン
- レギュラープラン
- ビジネスプラン
- プロフェッショナルプラン
それぞれの特徴を見てみましょう。
フリープラン
無料で1ページが制作・公開ができるプランです。利用できる機能は基本的に単純なページの編集だけで、それ以外に使える機能は別途料金がかかるため注意が必要。シンプルな1ページだけのホームページをつくれれば十分、といった方におすすめです。
またフリープランはペライチの広告が表示され、独自ドメインも利用できません。広告はヘッダーとフッターに表示され、無料プランを使っていることが非常にわかりやすいため、信用を落とさないためにもビジネス利用はおすすめできません。独自ドメインについては、次の項目で詳しく紹介します。
ライトプラン
ライトプランは、ホームページの運営を行うための、最低限必要な機能をそろえたプランです。料金は月1,465円と高くなりますが公開できるページ数は3ページで、広告も非表示になります。また、SNS連携やフォント・文字サイズの変更、問い合わせフォームの設置などもできるため、ビジネス利用もしやすいプランといえるでしょう。
ただしアクセス解析やメルマガ配信といった機能は使えないため、本格的にホームページから新規顧客の獲得を考えている場合は、レギュラープラン以上がおすすめです。
レギュラープラン
レギュラープランは、ページ数が5ページまで増え、ライトプランで使える機能にくわえアクセス解析とHTML・CSS・JSのタグ埋め込みができるプランです。料金は月2,950円で、ページ制作に必要な機能がそろっています。
アクセス解析は、現状のホームページがどの程度集客に貢献できるかが分析でき、タグ埋め込みは、上記の言語を使ってより高度でデザイン性を高めるカスタマイズが可能です。ホームページの内容を改善していきたい方や、HTMLやCSSの知識を持っている方におすすめです。
ビジネスプラン
ビジネスプランは、ページ数が一気に20ページまで増え、レギュラープランの機能にくわえ予約機能やメルマガ配信、ブログ機能などがあるプランです。料金は月3,940円と高額ですが、ビジネス利用に求められる機能をほぼ網羅しているため、うまく活用できれば新規顧客の獲得にも期待できるでしょう。
メルマガ配信やブログはファン形成に役立ち、予約機能は自社に興味をもってくれた方をそのままサービス利用・商品購入まで誘導可能です。ブランディングや新規顧客獲得に力を入れたい方におすすめです。
プロフェッショナルプラン
プロフェッショナルプランは、ページ数は同じく20ページまでで、レギュラープランの機能にくわえ、「予約機能プラス」で予約機能をより柔軟に設定できるプランです。1つの予約枠に対して複数のコース設定や、受付時間ごとに番号が割り振れる順番予約の設定ができます。
料金は月6,910円で、ホームページから本格的に予約が取れるようにしたい方におすすめです。
料金プランごとに使える機能と詳細
料金プランごとに使える機能は、次のとおりです。
それぞれの機能がどういったものか、詳しく紹介します。
決済
決済機能をホームページにつけると、直接ホームページから商品やサービスが販売できるようになり、ECサイト(ネットショップ)が構築可能です。ただし、売上に応じて決済手数料がかかるため注意が必要。レギュラープラン以上は3.5%ですが、フリープランやライトプランは6%+40円がかかるため、決済機能を使いたい場合はプラン選びも重要です。
また定期便商品購入サービス「Board(旧ペライチおさいふ)」を利用すれば、サブスクリプションサービスの提供もできます。
ECサイトとは?運営に必須の業務・機能と成功させるポイント5つなんでもマーケット
なんでもマーケットは、スキルやノウハウの販売・購入ができるマーケットのことです。たとえば、ホームページ制作に必要な画像やイラストの制作、PVの撮影なども依頼可能です。必要な素材がまとめて依頼できる便利な機能です。また素材のほかにもホームページ運用のコツといったノウハウを学ぶこともできます。
ただし、1回の利用につき10~20%(税抜き)の手数料(プランによって異なる)がかかるため、注意が必要です。
フォーム設置
Webサイト内に問い合わせフォームが設置できる機能です。閲覧者からの問い合わせに答えることでコミュニケーションができるのはもちろん、メールアドレスや電話番号といった個人情報を収集できるのもポイントです。おすすめ商品の提案やクーポンのプレゼントなどにより、新規顧客獲得にもつなげられます。
独自ドメイン
ドメインとは、インターネット上の住所のようなもので、フリープランの場合はサブドメインといって、ペライチの住所を間借りする形になります。そのためURLは「https://〇〇〇.hp.peraichi.com/〇〇〇」と必ずペライチの名前が入り、〇〇の部分だけ自由に設定可能です。一方独自ドメインはペライチの名前を入れず、自由にURLの文字列が設定でき、自分だけの住所をつくれます。
ドメインとは?種類や考えるコツを初心者向けに紹介!アクセス解析
ペライチでは、直近3か月のページ閲覧数(PV数)と閲覧ユーザー数(UU数)をグラフ付きで確認できます。そのため、ページごとの人気やニーズが把握でき、Webページの内容改善に役立てられます。ただし、アクセス解析はGoogleが無料で提供しているGoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールでもできるため、アクセス解析だけを行いたい場合は、こちらの活用がおすすめです。
予約
予約機能があれば、ホームページから直接来店の予約などができ、新規顧客獲得につながります。また受付時の連絡や前日確認といった業務を自動化してくれるため、業務の効率化も可能です。「予約プラス」では、コース設定や番号の割り振りなどもできます。なお、レギュラープランまでは手数料として1件につき100円(税抜き)がかかるため注意が必要です。
デザインカスタマイズ
1度選んだテンプレートのデザインを変更でき、CSSで編集もできる機能です。CSSで編集ができればより幅広く柔軟にデザインのカスタマイズができるため、CSSの知識がある方におすすめです。
AIアシスタント
AIアシスタントは、盛り込みたいワードを入力すると、AIがキャッチコピーや文章を自動で提案してくれる機能です。文章を書くことが苦手な場合や、キャッチコピーでしっくりくるものがつくれない場合でも、プロに依頼せずに文章やキャッチコピーが作成できます。
ペライチの使い方
ペライチを使う場合は、次のような流れでホームページをつくっていきます。
- アカウントの新規登録
- テンプレートの選択
- ブロックの追加や移動、削除
- テキストを編集する
- 画像・背景の挿入や設定を行う
- リンクの設定を行う
- プレビューで見え方を確認
- ページを公開
ペライチは画像やテキストがブロックという要素でまとめられており、これをドラッグ&ドロップすることでホームページをつくっていきます。より詳しい使い方やサービスを利用する上での注意点については、以下の記事で紹介しているため、気になる方はぜひそちらも参考にしてください。
【2023年最新版】ペライチの使い方!事例や使い方動画で徹底紹介ペライチを実際に使った事例
次に実際にペライチを使ったホームページの例を紹介します。ぜひ自社のホームページを作る際のアイディア探しやイメージを固めるための参考にしてください。
studioflow
ピラティスのレッスンやパーソナルトレーニング、産後の骨盤矯正を行うサロン「studioflow」のホームページです。青と白のカラーでまとめたさわやかさが印象的で、トップページにサービス内容や代表者の履歴、料金などをまとめることで、見やすいホームページになっています。
ペライチを使う前は、友人に依頼して制作したホームページを自分で修正しながら運用していたものの、スマホ用ページが無く、オンラインレッスンを行う際にオンライン決済ができなかったたため、ペライチに移行。結果スマホ用ページも自動でつくられオンライン決済もできるようになり、今までよりも簡単に管理ができるようになったそうです。
ヤマモトスポーツ
グローブに特化した野球ショップを経営するヤマモトスポーツのホームページです。グローブがずらっと並んだ写真をトップにもってくることで、グローブに特化していることをしっかりアピールしています。また店の特徴や、強みを冒頭で説明することで、他店との差別化ができているのが特徴です。
これまではブログとSNSで店の宣伝を行っていましたが、それだけではどのような店かが伝わりづらく、こだわりも伝えられていなかったためペライチを導入。ペライチを使ってこだわりを伝えられるようになったことで、ファンが増え、遠方からも顧客が来店するようになったそうです。またオンライン販売を始めたことで、より幅広い地域の顧客とも取引ができるようになり、売上の3割がオンライン販売になったとのことです。
ペライチ以外でおすすめのホームページ制作ツール
ペライチ以外に有名なホームページ制作ツールとしては、WordPressやJimdo、Wixなどが挙げられます。ではペライチとこれらのツールはどのように違うのか、それぞれの特徴を紹介します。
WordPress
WordPressは、世界でもっともシェア率の高いホームページ制作ツールです。公式サイトによればWeb上に存在するWebサイトのうち43%がWordPressを使っているとのこと。基本機能はすべて無料で利用でき、ページ数にも制限がないため、大規模なWebサイトの開発にも適しています。
プラグインと呼ばれる拡張機能があれば、あらゆる機能を追加でき、無料で使えるものも多いため自分の理想的なホームページを安くつくれるでしょう。ただし、利用するにはHTML・CSSをはじめWebサイトに関する専門知識が必要であるため、初心者にはおすすめできません。
Jimdo
Jimdoは、AIを使ってより簡単にホームページ制作ができるツールです。AIビルダーを使えば、「ホームページつくる目的は?」といったいくつかの質問に答えるだけで、AIが自動でホームページのデザインを提案してくれます。もちろん、テンプレートを選択して制作することも可能です。AIビルダーはテンプレートを選ぶ手間なども省いてくれるため、ペライチよりも手軽にホームページをつくりたい方におすすめです。
またペライチと違い無料でも複数ページが作成でき、利用できる機能も多いため、機能性の高いホームページを無料でつくりたい場合も使いやすいでしょう。ただしデザインテンプレートの種類は少ないため、自分のイメージ通りのデザインでホームページをつくりたい方にはおすすめできません。
jimdoとは?ホームページが簡単にできるツールを徹底解説!Wix
Wixは、デザイン性が高くSEO対策もできるホームページ制作ツールです。jimdoと同様、AIによるデザインの自動生成と、テンプレート選択によるホームページの編集ができます。Wixの大きな特徴はデザイン性の高いホームページが手軽に制作できるところです。
ツール内で自由に使えるフリー画像やフリーイラストがあり、編集画面で画像の編集もできるため、プロに頼らずにこだわりの素材が用意できます。またテンプレートの種類も800種類以上と、ペライチ以上に豊富であるためデザインにこだわってテンプレートを選択できるでしょう。また標準でSEO対策ができる機能もあり、知識なしでも手軽にSEO対策が行えます。
Wixとは?料金プランやメリット・デメリットを紹介まとめ
今回はペライチのメリット・デメリットや料金プランの詳細、実際にペライチを使ったホームページの制作事例について紹介しました。ペライチは無料で1ページのホームページが作成でき、更新や修正も手軽にできるため、ぜひホームページづくりに挑戦してはいかがでしょうか。なお、WEB制作HOUSEでは、集客のできるホームページ制作を行っていますので、お悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。