Wixは、世界で2億人以上のユーザーがいる、人気のホームページ制作ツールです。今回はWixのメリットやデメリット、料金プランの詳細などについて詳しく紹介します。
Wixとは?
Wixとは、世界で2億人以上が利用している人気のホームページ制作ツールです。専門的な知識無しで、誰でも簡単にホームページをつくれることが魅力。さらに無料からはじめられるため、気軽にホームページづくりに挑戦できます。
もともとはイスラエルで開発されたツールですが、2019年には日本法人も設立。電話サポートといったサービスも日本語で受けられるため、つまづく点が発生しても安心です。
Wixでホームページをつくる6つのメリット
Wixによるホームページ制作には、以下の6つのメリットがあります。
- 簡単操作でホームページがつくれる
- ADI機能で自分好みのデザインを自動作成
- テンプレートの種類が豊富
- 無料でホームページがつくれる
- 機能が充実しており追加も可能
- SEO対策が行える
では次の項目で詳しく見ていきましょう。
簡単操作でホームページがつくれる
Wixでは、HTMLやCSSといった専門的なコードの知識無しで、誰でも簡単にWebサイトがつくれます。基本の操作はドラッグ&ドロップで、直感的にパーツを配置し、編集するだけで制作可能です。
デザインに関しても、次に紹介するように自動作成するか、すでに出来上がったテンプレートを選択するだけなので、デザインセンスも不要です。まったくの初心者でも気軽にWebサイトづくりができるでしょう。
ADI機能で自分好みのデザインを自動作成
Wixは、最先端のAIを使って自動でホームページをつくる「Wix ADI」機能があります。好みの色やホームページをつくる目的、必要な機能など、いくつかの質問に回答するだけで、3種類のデザインを候補として表示。
そのなかから1つ好きなデザインを選択すると、自動でホームページが作られるため、どういったデザインにすればいいか、迷うこともありません。予約機能や、問い合わせフォームといった必要な機能も事前に盛り込まれているため、テキストの編集や画像の挿入だけで、自分がイメージするホームページがつくれるのです。
テンプレートの種類が豊富
Wixは上記のAIによる自動作成がデフォルトですが、テンプレートを選択し、これを編集してホームページをつくることも可能です。テンプレートの種類は現在800種類以上あり、あらゆる業種や目的に対応しています。
料金がかかるものもありますが、デザイナーがつくったテンプレートはどれも個性的で美しいものばかり。デザインや機能は自由に編集できるため、よりデザイン性の高いホームページが作れるでしょう。
無料でホームページがつくれる
Wixには無料プランがあり、お金をかけずにホームページをつくれることもメリットの1つです。もちろん無料の場合、作成したホームページに広告が表示されるといった制限はあります。
しかし、実際にどのような操作でホームページをつくり、どのように公開されるかが無料で確認できるのは大きな魅力です。また個人用のホームページなどであれば、無料プランでも十分ことたります。無料プランの制限や、有料プラン(プレミアムプラン)との違いは、後ほど詳しく紹介します。
機能が充実しており追加も可能
Wixでは、必要に応じて予約機能や問い合わせフォーム機能といった機能が追加できます。またプレミアムプランへの加入は必要ですが、ECサイトを構築(ネット販売)するためのカート機能や決済機能の追加も可能です。そのため、どのような目的でWebサイトをつくりたい方でも、使いやすいツールと言えるでしょう。
さらに、Wixではユーザーが開発したアプリを機能として追加できるのが大きな魅力です。Wixでは、アプリマーケットから手軽に機能をインストールでき、ホームページに組み込めます。世界中で利用されるWixはアプリの種類も豊富で、ホームページに入れたい機能はほぼここから組み込めます。
ECサイトとは?運営に必須の業務・機能と成功させるポイント5つSEO対策が行える
Wixでは、お金をかけずにSEO対策も行えます。SEOとは日本語で「検索エンジン最適化」と訳される言葉で、Googleといった検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に、自社のホームページを結果の上位に表示させ、新規顧客の獲得を狙う対策のことです。
たとえば、メンズ化粧水を販売しているサイトは、「化粧水 男性用」などのキーワードで検索結果の上位に自社サイトを表示できるように対策を行います。Wixには、このSEO対策ができる機能「Wix SEO Wiz」が標準で搭載されているため、無料でSEO対策が可能です。
使い方も、キーワードにもとづいてWix SEO Wizがチェックリストを作成し、それを指示に従ってクリアしていくだけ。SEOの知識がない場合でも、手軽にSEO対策が行えます。
Wixでホームページをつくる4つのデメリット
Wixによるホームページづくりにも、もちろんデメリットは存在します。主に挙げられるデメリットは以下の通りです。
- 途中でテンプレートを変更できない
- ビジネスならプレミアムプランの加入が必須
- データのバックアップ・移行ができない
- カスタマイズ性が低い
では次の項目で詳しく見ていきましょう。
途中でテンプレートを変更できない
Wixは、一度ADIでWebサイトを自動作成するか、テンプレートの選択をすると、後からベースとなるデザインを変更できません。新しくする場合は、同じアカウントでもう1つ別のWebサイトをつくることになり、今まで作成してきたテキストや画像もすべてやり直しです。
そのため「やっぱり別のデザインがよかった」とならないよう、ADIのデザイン候補やテンプレートの種類は、はじめの段階で慎重に選びましょう。
ビジネスならプレミアムプランの加入が必須
前述したように、Wixは無料で利用できますが、無料プランは広告が表示されるといった制限があり、ビジネスサイトとしては信用に欠ける部分があります。そのため、ビジネス用のWebサイトをつくりたい場合は、プレミアムプラン(有料プラン)への加入が必須です。
料金については後述しますが、ビジネスとして利用する場合は、最低でも月額900円のベーシックプランへの加入が必要であることを、念頭に置きましょう。
データのバックアップ・移行が難しい
Wixにはデータのバックアップ機能がついておらず、データの書き出しができません。そのため、別のホームページ制作ツールを利用したい場合は、自ら作成したホームページのデータをバックアップする必要があります。
また、別のツールで制作したホームページのデータを、Wixに取り込む機能もないため注意が必要です。今後別のツールを利用する可能性がある場合、Wixの利用は慎重に検討した方がいいでしょう。
カスタマイズ性が低い
Wixはデザインセンスが必要ない代わりに、デザインのカスタマイズはあまりできません。WixではADIによる自動作成やテンプレートの利用でデザインを固定させるため、大幅なデザイン変更はできないのです。
また、機能に関してもWixから提供されるアプリしか利用できず、自社独自の機能を追加したい場合は問い合わせが必要で最も高額なエンタープライズプランへの加入が必要です。アプリには様々な機能がありますが、長期運用を行っていくなかで、物足りなさを感じる可能性もあります。
Wixの料金プラン比較
前述したように、Wixは無料プランとプレミアムプランがあります。またプレミアムプランもさらにさまざまなプランが分かれており、利用できる機能にも違いがあります。ではそれぞれの特徴や違いについて見ていきましょう。
無料プラン
無料プランは、お金を一切かけずにホームページが作成できるプランです。そのため、実際の操作感をチェックしたい場合などに利用できます。ただし、無料プランは以下のような制限がつきます。
- 作成したWebサイトに広告を表示
- サブドメインの利用
- データ容量は500MGまで
- 帯域幅は1GBまで
無料プランでは、サブドメインの利用となるため、制作するWebサイトのURLは「https://アカウント名.wixsite.com/サイトアドレス)」となります。サイトアドレス部分は自由に変更ができますが、アカウント名は当初に登録されたものが表示され、「wixsite.com/」の文言も入ります。
これは個人サイトであれば問題ありませんが、ビジネスサイトとしてはコストをケチっている怪しいサイトに見えるため、おすすめできません。データ容量に関しては、ブログや商品紹介などでよほどページ数を増やす予定でなければ問題ないでしょう。
帯域幅は、簡単に言えば同時にアクセスできる人数のことです。SNSやテレビで会社・商品・サービスが紹介されてアクセスが集中した場合、1GBではサーバーダウンを起こし、集客チャンスを逃す可能性があります。以上のことから、気軽に利用できる一方で、ビジネス用として利用するのは難しいプランといえるでしょう。
ドメインとは?種類や考えるコツを初心者向けに紹介!プレミアムプラン(有料プラン)
プレミアムプランは「ホームページプラン」「ビジネス&Eコマースプラン」「エンタープライズプラン」の3種類があり、それぞれのプランもさらに細分化されています。
ホームページプラン
ホームページプランは、ポータルサイトや企業サイトなどの利用に適したプランです。通常のホームページ運営に必要な機能が備わっており、サイトの規模によってプランがわかれています。
なお「ドメイン接続プラン」では、広告が非表示にならないため注意が必要です。「ドメイン接続プラン」はドメイン接続が追加されただけで、無料プランとほぼ変わらないため、ビジネス利用するのであれば、「ベーシックプラン」からの利用がおすすめです。
ポータルサイトとは?種類や運営するメリット、費用について解説ビジネス&Eコマースプラン
ビジネス&Eコマースプランは、サイトに決済機能やネット予約機能などを追加できるプランです。サイトから直接販売やサブスクリプションサービスの提供などが行えます。料金は高額ですが、その代わり機能も充実しており、本格的にビジネス運用を行いたい方におすすめです。
エンタープライズプラン
エンタープライズプランは、複数のサイト運営ができ、機能開発なども依頼できるハイクラスのプランで、詳細な料金は問い合わせが必要です。顧客それぞれに専属のアカウントマネージャーがつき、サイトやビジネスの運営もサポートしてくれます。
またエキスパートによって、ニーズにあった新しい機能の開発も依頼可能。さらに、基本プランではできないWixへのサイト移動も、エンタープライズプランだけはWixパートナーのサポートで実施できます。
機能が非常に充実しており、有名企業でも多く利用されているプランです。
Wixの使い方
Wixでホームページを作る手順は以下の通りです。
- アカウントを登録
- ADIでホームページを作成
- Wixエディタで編集
- ホームページを公開
なお、より詳しい使い方については、次の記事で紹介していますので、気になる方はぜひこちらも参考にしてください。
【2023年最新】Wixの使い方は?初心者にもわかりやすいホームページ制作方法を紹介アカウントを登録
まずはWix公式サイトに行き、「無料ではじめる」のボタンをクリック。新規登録画面からメールアドレスとパスワードを設定して登録を行います。GoogleやFacebookからも登録可能です。
ADIでホームページを作成
アカウントの登録後に「サイト作成をはじめる」をクリックし、「Webサイトの種類→カテゴリー→Webサイトの名前→Webサイトをつくる目的→追加したい機能」を選択すると、ダッシュボードが構築されます。
次にホーム画面の「サイトをデザイン」をクリックし、「基本情報の入力→イメージカラー選択」を行うと、デザインの候補が表示されるため、好みのデザインをクリックすると、自動でWebサイトが構築されます。
なお、基本情報やイメージカラーの選択などはスキップも可能です。また前述したように公式サイトのテンプレート集からも、Webサイトは構築できます。
Wixエディタで編集
Wixでは、Webサイト構築後自動でホームページが公開されてしまうため、まずダッシュボードに戻って「サイトの設定」から「未公開に戻す」をクリックします。次にホーム画面右上の「サイト編集」をクリック。
すると自由に編集ができる「Wixエディタ」が表示されるため、編集したい場所をクリックし、テキストの書き込みや画像の挿入・変換などを行います。パーツの追加は左上の「+」ボタンからでき、ドラッグ&ドロップで調整できます。
ホームページを公開
その後モバイルページの編集やSEO設定、ドメイン設定などを行い、正しくページが表示されるかプレビューでチェックを行います。問題なければ、最後Wixエディタの右上に表示された「公開」ボタンをクリックして完了です。
まとめ
今回は、ホームページ制作ツール「Wix」のメリットやデメリット、料金プランなどについて紹介しました。Wixは世界中で利用されているだけあって、誰でも使いやすいツールです。ホームページ制作を考えている方は、まず無料プランから挑戦してはいかがでしょうか?
なお、WEB制作HOUSEではホームページ制作や集客運用サービスを提供しています。ホームページの運用に悩んでいる方は、ぜひお気軽にご相談ください。