「よく聞くコーポレートサイトって何?」「自社が運用しているホームページは、コーポレートサイトかな?」と疑問に感じていませんか。
コーポレートサイトは、取引先や求職者など様々な人と自社をつなぐWebサイトです。
イメージ戦略ができたり新しいビジネスチャンスが見込めたりなど、様々なメリットがあるので、この機会に具体的な特徴を押さえておきましょう。
今回は、コーポレートサイトとは何かということから、メリットや必要なコンテンツまで解説します。
コーポレートサイトとは
まずは、コーポレートサイトの概要についてお話していきましょう。
コーポレートサイトとは何かということや、他の間違えやすいWebサイトとの違いについても紹介します。
コーポレートサイトとは「ステークホルダーと自社をつなぐWebサイト」
コーポレートサイトとは、取引先や求職者など企業のあらゆる利害関係者(ステークホルダー)と自社をつなぐWebサイトです。
取引先・求職者・商品の見込み顧客・株主といったように、多様なターゲット層に向けて「自社はどんな会社なのか」を掲載しています。
ターゲット層が幅広いので、自社の基本情報や商品・サービス情報、よくある質問など、様々なコンテンツがあるのも特徴の1つです。
他の間違えやすいWebサイトとの違い
企業が運営するWebサイトで混同しやすいのが、「サービスサイト」「採用サイト」「ECサイト」でしょう。
以下の表では、コーポレートサイトを含めた4種類の特徴を紹介します。
- コーポレートサイト:ステークホルダーと自社をつなぐWebサイト
- サービスサイト:自社商品・サービス情報をメインに掲載するWebサイト
- 採用サイト:人材採用情報をメインに掲載するWebサイト
- ECサイト:インターネット上で商品の購入ができるWebサイト
コーポレートサイトは、企業の名刺代わりになりますが、よりターゲット層を絞りたい場合は他3種類のWebサイト運用も検討してみてください。
コーポレートサイトのメリット5つ
コーポレートサイトの運用には、以下5つのメリットがあります。
- 企業情報を発信できる
- イメージ戦略ができる
- 新しいビジネスチャンスが見込める
- 顧客とコミュニケーションが取れる
- 人材確保の起点になる
それぞれのメリットについて解説していきましょう。
企業情報を発信できる
コーポレートサイトを使えば、あらゆる層へ企業情報を発信できます。
インターネット上では様々な情報が溢れていますが、どれが信頼できるものなのかは判別しづらいもの。
しかし、コーポレートサイトでは企業自らが情報を掲載しているので、信頼性の高いコンテンツとして受け取られるでしょう。
コーポレートサイトでは、自社のいろいろな情報を公開しているからこそ、ターゲットへしっかりどんな会社なのかを伝えられます。
イメージ戦略ができる
コーポレートサイトのデザインや公表する情報によって、イメージ戦略をすることができます。
親しみやすさ、頼もしさなど、コーポレートサイトをどう作り込むかによって、自社が臨むイメージをユーザーに与えられれば、顧客の販売行動を大きく左右することに。
また、サスティナブルなど自社が行なっている特別な活動も打ち出すことで、好印象を与えられるでしょう。
新しいビジネスチャンスが見込める
コーポレートサイトは自社の情報を広い層へ公開しているからこそ、新しいビジネスチャンスを見込めます。
例えば、「どこかにホームページ運用を頼みたいな」と思っている人が、たまたまホームページ運用事業を展開するA社のコーポレートサイトを見たら、「お願いしたいな」と感じますよね。
このように、自社の良さを打ち出したコーポレートサイトは、自然とビジネスチャンスの獲得につながります。
顧客とコミュニケーションが取れる
コーポレートサイトに、問い合わせフォームやよくある質問を設置することで、顧客とコミュニケーションを取ることができます。
顧客が自社の対応に満足すれば、信頼度の向上が見込めますね。
また、知人に「A社がこんなに良い対応してくれたんだよ」と話してくれれば、知名度も上がることに。
直接顧客とコミュニケーションを取れるからこそ、自社のイメージアップにも役立ちますよ。
人材確保の起点になる
コーポレートサイトに採用情報を掲載すれば、自社が求める人材確保の起点になります。
求職者が自社のコーポレートサイトを見ているということは、事業に興味があったり理念に賛同していたりといった考えがあるからです。
このため、採用情報を掲載すれば、熱意がある人材や業界に詳しい人材を獲得することができるでしょう。
コーポレートサイトの構成に必要なコンテンツ
コーポレートサイトの構成に最低限必要なコンテンツは、以下の6つです。
- 自社の情報
- 商品・サービス情報
- 最新情報
- スタッフブログ
- 問い合わせフォーム
- よくある質問
こちらからは、6つのコンテンツについて紹介していきます。
企業の目的を考慮して、採用情報など上記以外のコンテンツも掲載してみてくださいね。
自社の情報
自社の会社名や所在地など、基本の情報を掲載するのはもちろん、自社はどんな会社なのかがわかるようなコンテンツを作成しましょう。
企業理念やビジョンなども力を入れて掲載すれば、より自社の情報を深く知ってもらえるはずです。
様々なターゲット層が見ることを前提に、どんな人にも伝わりやすいコンテンツを心がけてみてください。
商品・サービス情報
主要な商品・サービス情報を掲載し、具体的にどのようなものを提供しているのか伝えましょう。
これにより、どんな会社なのかがさらに伝わるうえ、見込み顧客からのビジネスチャンスを生むことができます。
商品・サービス情報ページには、サービスサイトやECサイトへの自然なリンクが貼られていると、顧客を購買へと進ませられるでしょう。
最新情報
商品・サービスに関わることや、自社にまつわるニュースを最新情報として公開しましょう。
業務提携のお知らせやセミナー情報、メディア掲載情報など、詳しい情報がたくさんあれば、ターゲット層も安心できます。
また、最新情報が定期的に更新されていれば、信頼性の高い会社だと印象付けられますよ。
スタッフブログ
スタッフブログで、自社に勤めている社員の名前の声を掲載すれば、親密感を抱かせてファン化が期待できます。
また、自社商品・サービスと関係のあるお役立ち情報記事を公開することで、見込み顧客をコーポレートサイトへと導くことが可能でしょう。
一見、不必要にも思えるスタッフブログですが、このコンテンツから新しいビジネスチャンスが生まれることも多いです。
ぜひ、SEO面も考慮しながらスタッフブログを更新していきましょう。
問い合わせフォーム
問い合わせフォームは、顧客満足度を上げるために大切なコンテンツです。
顧客が自社のコーポレートサイトを訪れたときに、問い合わせフォームがあれば、24時間いつでも質問を受け付けることができます。
問い合わせフォームなら、Webサイトから簡単に質問できるうえ、電話をするのが苦手な顧客やテレワーク中の企業からも受け入れられますね。
さらに、顧客と直接コミュニケーションをとれるからこそ、質問に対する応答によって好印象を残せるでしょう。
よくある質問
よくある質問も、問い合わせフォームと同様に顧客満足度の向上に役立つコンテンツです。
事前に、顧客から質問されそうな疑問とその答えをまとめておけば、顧客は問い合わせの手間がかからず疑問を解決できますね。
「そうそう、これについて知りたかったんだ!さすがA社だな」と思ってもらえたら、何か困ったことが起きたときの選択肢として考えてもらえるかもしれません。
また、会社側にとっても、問い合わせフォームを作っておけば何度も同じ質問に答える必要がなくなるので、コストを削減できます。
コーポレートサイトをつくるときに重要なこと
コーポレートサイトをつくるときは、以下4つのことを押さえておくのが大切です。
- 目的を設定する
- ターゲットを決める
- ユーザビリティを意識したデザインにする
- ユーザーがアクションを起こしやすい設計にする
では、それぞれについて解説していきます。
目的を設定する
まずは、なぜコーポレートサイトをつくろうとしているのか、明確な目的を設定しましょう。
「サービスサイトへの流入増加」など、具体的な目的をはっきりさせなければ、趣旨がぼんやりとしたコーポレートサイトになってしまいます。
最短でゴールまでたどり着けるように、具体的な目的を今一度考えてみてください。
ターゲットを決める
コーポレートサイトは幅広い層に見てもらうものですが、特に流入したいターゲット層を決めてみましょう。
年代や業種などを考えながら、具体的な人物像として「ペルソナ」を設定するのがおすすめです。
ペルソナを作成したら、「なぜ自社のコーポレートサイトを訪問するのか」など、具体的な行動を予測し、目的への動線をつくりましょう。
ユーザビリティを意識したデザインにする
コーポレートサイトをつくるにあたって、ユーザビリティを意識したデザインも重要です。
フォントの大きさやボタンの分かりやすさを考慮するのはもちろん、データをページに詰め込み過ぎて読み込み速度を下げないなどにも注意しましょう。
ユーザーがアクションを起こしやすい設計にする
目的を達成するためには、ユーザーがアクションを起こしやすい設計にする必要があります。
「商品についてもっと詳しく知りたいのに、どのページをクリックすれば良いのかわからない」なんてことがないよう、ユーザー目線を意識した構成を考えてみてください。
まとめ
今回は、コーポレートサイトとは何かということから、メリットや必要なコンテンツまで解説しました。
コーポレートサイトは、ステークホルダーと自社をつなぐWebサイトであり、「自社とはどんな会社なのか」ということをターゲット層に公開するためのオウンドメディアです。
自社でコーポレートサイトを運用すれば、イメージ戦略ができるなど5つのメリットがあるので、検討してみてください。